
こんにちは。どんぐり発達クリニックの心理士です。
最近、世の中に溢れる子育て情報を眺めていると、「お子さんを待ちましょう」「お子さんの意見を聞きましょう」といった受容的な関わりを勧めるアドバイスが非常に多いと感じます。こうした文言って、きれいごとで、なんだか胡散臭く感じたりしませんか? 受容しすぎて子どもの言いなりになったら、わがままを放置してしまうような気がしますよね。
今回は、こうした「受け止める」ことの真意について、少し心理学的に解説したいと思います。
子どもへの受容的な関わりとは
子どもを待つ、子どもの話を聞く。こうしたアドバイスのベースにあるのは、子どもの考えや気持ちに耳を傾けるということなのではないかと思います。自分や相手の言動を、「そのとき、どんなことを考えていたのかな?」「どんな気持ちだったのかな?」と、こころの状態と結びつけて考えることを、専門用語で「メンタライジング」と言います。
たとえば、こんな場面を想像してみてください。

「だるい」「うざい」「別に」の奥にあるもの
最近、「だるい」「うざい」「別に」といった子どもの言葉に、親御さんが強く反応してしまうというご相談をよく受けます。たしかに、そんな言葉を発する我が子に、親としては腹が立ちますよね。
でも、その言葉だけで「この子は反抗的だ」「私を困らせたいんだ」と決めつけてしまう前に、「この言葉の奥には、どんな考えや気持ちがあるのだろう?」と少し考えてみる。それがメンタライジングです。
子どもを受け止めるというのは、子どもの言うことを何でも受け入れることではありません。子どもの言葉や行動の背景にある「こころ」に目を向けることです。そして、それは子どもを理解するだけでなく、親子の関係を少しずつ理解し直していくことにもつながります。
子どもの発する言葉の奥には、まだ言葉になっていない考えや気持ちが隠れているかもしれません。
それを子どもと一緒に探してみる。そんな関わりが、親子のやりとりを少し変えてくれるかもしれません。
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