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視覚機能について考えよう ~ ②処理機能~

視覚機能について考えよう ~ ②処理機能~|どんぐり発達クリニック|発達障害

こんにちは、どんぐり発達クリニックの作業療法士です。

前回前々回は、私たちの生活のなかで「見ること」を活用するための総合能力である【視覚機能】について、チェックリストを用いて背景を考えながらお話しをしました。

 

【視覚機能】は大きく2つの機能に分かれています。

今回は【視覚機能】の②処理編について、チェックリストをまとめました。家庭や学校でのお子さんの様子を思い出しながら、当てはまる項目があるかどうかをYES・NOで答えてみましょう。

 

【視覚機能チェックリスト ②処理編】

質問項目 答え
11 書くことが苦手で、漢字をなかなか覚えられない。ひらがなや漢字の書き間違いが多い(鏡文字など)。似たような漢字を間違えることがある。 YES・NO
12 図形の問題が苦手で、書くことが苦手な図形(ひし形など)がある。 YES・NO
13 計算はできるが、文章題になると理解することがむずかしく、答えが出せないことがある。 YES・NO
14 ダンスや体操で、まねをして体を動かすことが苦手である。 YES・NO
15 見たものや人物、ものの形などをかくことが苦手である。 YES・NO
16 靴など、生活の中で左右を間違えることがある。 YES・NO

 

→ YESの項目があった場合は、チェックリストの解説を読んで、背景にどのような問題が考えられるかを検討してみましょう。

 

〇背景を考えてみよう!

11 書くことが苦手で、漢字をなかなか覚えられない。ひらがなや漢字の書き間違いが多い(鏡文字など)。似たような漢字を間違えることがある。

【背景】:文字の形を正しく認識できない・イメージできない、ということが考えられます。文字の形の上下左右の方向性の理解、線の交わりの理解がむずかしいことがあります。

 

12 図形の問題が苦手で、書くことが苦手な図形(ひし形など)がある。

【背景】:文字と同じように、図形の形を正しく認識したり、イメージできないことが考えられます。特に、三角形やひし形など、斜めの線がある図形の場合によくみられます。その場合、斜め方向の形の理解がむずかしいことがあります。

 

13 計算はできるが、文章題になると理解することがむずかしく、答えが出せないことがある。

【背景】:これは、単純な計算ならできても、文章の意味を読み取って、出来事をイメージするのがむずかしいということです。

 

14 ダンスや体操で、まねをして体を動かすことが苦手である。

【背景】:自分の体の動きをイメージすることがむずかしいということです。体の各部分を理解すること、各部分の動かし方を理解することが必要になります。

 

15 見たものや人物、ものの形などをかくことが苦手である。

【背景】:外の世界を見て、それを抽象化してイメージすることがむずかしいということです。

 

16 靴など、生活の中で左右を間違えることがある。

【背景】:体には右半身と左半身があることを、理解するのがむずかしいということです。自分の体のなかの右と左が理解できれば、ものの位置関係も理解することができます。

 

今回は、【視覚機能】の1つである処理機能について、チェックリストを用いながら背景を考えてみました。もしチェックリストに該当する項目があった場合、それはお子様が日々の生活や学習の中で、人知れず頑張っているサインかもしれません。

 

当院の作業療法では、専門的な視覚機能の評価を通じて、見えにくさや苦手さの具体的な原因を明確にし、お子様一人ひとりに合わせたサポートの糸口を見つけ出すことができます。例えば、文字の書き間違いが減る、運動で体が思い通りに動かせるようになるなど、「できた!」という自信につながる一歩を踏み出すために、どうぞお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、お子様の可能性を広げるお手伝いをさせていただければ幸いです。

チェックリストに該当する場合、当院の作業療法でも評価ができますので、診察時にお気軽にご相談ください。

 

〇参考文献
北出勝也(2009).読み書き・運動が苦手なのには理由があった 学ぶことが大好きになるビジョントレーニング.P12ー22

こちらもあわせてご覧ください。

視覚機能について考えよう ~ ①入力機能(前編)~
視覚機能について考えよう ~ ①入力機能(後編)~

 

院長 藤井 明子
記事監修
院長 藤井 明子

北里大学医学部 卒、東京女子医科大学医学系大学院修了、東京女子医科大学病院、長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センター、さくらキッズくりにっく 院長、どんぐり発達クリニック 院長

医学博士、日本小児科学会 小児科専門医、日本小児神経学会 小児神経専門医、日本てんかん学会 てんかん専門医、日本小児精神神経学会 小児精神神経学会認定医、子どものこころ専門医

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