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発達特性のある子どもの友達関係を支える(小学校低学年の場合)

発達特性のある子どもの友達関係を支える(小学校低学年の場合)|どんぐり発達クリニック|発達障害

こんにちは、どんぐり発達クリニックの心理士です。

先日、今年度1回目の子育てサロンを「小学校1~3年生の友達関係の構築」をテーマとして行いました。

発達特性のあるお子さんの友達関係について相談を受けるとき、私たちはつい「相手とのトラブルを起こさないように」と考えがちです。実際そのような方も多いでしょう。

しかし、実際には逆のケースも多く見られます。

例えば、

・自分の気持ちをうまく伝えられず、強い口調の友達に合わせてしまう。

・嫌なことをされても「嫌だ」と言えない。

・断れずに相手の遊びに付き合い続けてしまう。

というような姿です。

1.「仲良くすること」が最優先になっていませんか

発達特性のある子どもの中には、「友達をなくしたくない」「怒られたくない」「どう断ればいいかわからない」という思いから、相手に合わせ過ぎてしまう子がいます。

保護者の方も、「仲良くしなさい」「我慢しようね」

と伝えることがありますが、必要なのは我慢する力だけではありません。自分の気持ちを守る力も同じくらい大切です。

家庭で練習したい一言として、低学年では、その場で気の利いた言葉を考えるのは難しいものです。

まずは短い言葉を練習しておくだけでも違います。

「やめて」

「それは嫌だな」 

「今はやらないよ」

「先生に相談するね」

実際の場面で言えるようになるには時間がかかります。まずは家庭でロールプレイをしながら練習してみましょう。

2.担任の先生に伝えておきたいこと

低学年のお子さんの学校でのサポートをする時に大事なのは先生の力です。思い切って先生にも相談してみましょう。

保護者から担任の先生へ相談するとき、  

「友達関係を見てください」

だけでは具体的な支援につながりにくいことがあります。

例えば、

「嫌なことがあっても本人から言えません」

「強い口調で言われると断れなくなります」

「困っていても笑ってごまかします」

など、その子特有の困り方を伝えておくと先生も気づきやすくなります。

先生にお願いしたいのは、すべてのトラブルをなくすことではありません。むしろ、困った時に相談できたこと、嫌だと言えたこと、助けを求められたことを評価してもらうことが大切です。

「ちゃんと先生に言えた」

という経験は、自分を守る力を育てます。

3.こんなサインを見落とさないようにしましょう

次のような様子が続く場合は注意が必要です。

学校の話をしなくなる、 特定の友達の話題を避ける、朝になるとお腹が痛いと言う、「別にいいよ」が増える。

これは問題が解決できずに、問題に向き合わなくなっている状態になっているサインのことが多くあります。ただし、本人は困っていても、言葉で説明できないことがよくあります。

まずは事実を聞くことから始めましょう。尋ね方としては、「何されたの?」ではなく、

「休み時間は誰といたの?」、「その時どんな気持ちだった?」と聞く方が話しやすいことがありますので、本人がリラックスしている時間などに丁寧に聞き取ってあげましょう。

4.おわりに

私たちは子どもに「友達と仲良くする力」を身につけてほしいと願います。

しかし、それと同じくらい、「嫌なことは嫌と言える力」、「困った時に大人に助けを求める力」も大切です。友達関係は相手に合わせることだけではありません。自分を大切にしながら人とつながる経験を、周囲の大人が支えていきたいものですね。

 

サロンにご参加くださった皆様、有難うございました。サロンに参加されなかった皆様も最後まで読んでくださり有難うございます。

 

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院長 藤井 明子
記事監修
院長 藤井 明子

北里大学医学部 卒、東京女子医科大学医学系大学院修了、東京女子医科大学病院、長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センター、さくらキッズくりにっく 院長、どんぐり発達クリニック 院長

医学博士、日本小児科学会 小児科専門医、日本小児神経学会 小児神経専門医、日本てんかん学会 てんかん専門医、日本小児精神神経学会 小児精神神経学会認定医、子どものこころ専門医

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