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「階段ゲーム」で楽しく音の感覚を育てよう!

「階段ゲーム」で楽しく音の感覚を育てよう!|どんぐり発達クリニック|発達障害

こんにちは、どんぐり発達クリニックの言語聴覚士です。

今回は、4〜5歳ごろのお子さまの「はっきりした発音」を育てるために、おうちで楽しめる遊び、「階段ゲーム」をご紹介します。

 

最近、お子さまが園やおうちでの出来事を文で話せるようになってきた一方で、「テレビ」を「テベビ」、男の子を「おとのこ」と言うような、ちょっとした言い間違いが気になることはありませんか?

これは、ことばの音を数えたり並べたりする力=音韻(おんいん)の力が、まだ発達の途中にあるためです。

「音韻の力」とは、ことばの中にある音のひとつひとつを聞き分けたり、並べたりする力のこと。この力が育つことで、発音だけでなく、のちの文字学習にもつながっていきます。

音韻の力は、「ことばは音の集まりでできている」と気づくことから育っていきます。そんな力を遊びながら伸ばせるのが「階段ゲーム」です。

 

〈遊び方〉

1.大人とお子さんが交互に言葉を言います。

2.その言葉を一音ずつ声に出しながら階段を上ります。

たとえば「どんぐり」なら「ど・ん・ぐ・り」と言いながら4段上ります。

先に頂上に着いたほうが勝ち!「じゃんけんグリコ」に少し似ていますね。

 

〈ポイント〉

・ 一音ずつ声に出しながら上る

・ 「きゃ」「しゃ」「ちゃ」などの拗音は1音として数える

・ サ行がチャ行(魚→チャカナ)になるなどの発音の未熟さは指摘しない

・ お子さんの「できた!」「勝った!」という気持ちを大切に

 

階段が使えない場合は、紙に丸を描いてすごろくのように進めたり、マットを並べて一歩ずつ踏んでいくなど、自由にアレンジできます。

 

遊びながら音の世界に親しむことが、はっきりとした発音への第一歩です。

笑顔で楽しく遊びながら、お子さんと一緒に「ことばの力」を育てていきましょう。

 

 

院長 藤井 明子
記事監修
院長 藤井 明子

北里大学医学部 卒、東京女子医科大学医学系大学院修了、東京女子医科大学病院、長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センター、さくらキッズくりにっく 院長、どんぐり発達クリニック 院長

医学博士、日本小児科学会 小児科専門医、日本小児神経学会 小児神経専門医、日本てんかん学会 てんかん専門医、日本小児精神神経学会 小児精神神経学会認定医、子どものこころ専門医

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