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年度替わりでそわそわする時期、どう接したらいい?

年度替わりでそわそわする時期、どう接したらいい?|どんぐり発達クリニック|発達障害

2月に入ると、外来では来年度の進学先が決まったお子さんや、転勤に伴う転校についての相談が増えてきます。

「楽しみにしている様子もあるけれど、どこか落ち着かなくて」

「急に不安そうなことを言い出して…」

そんな声を、親御さんからよく聞きます。

環境の変化は、大人でも落ち着かないもの

新しい学校、新しいクラス、新しい先生、新しい友だち。

年度が替わる前後は、子どもにとって環境の変化が一気に押し寄せる時期です。

これは、子どもに限ったことではありません。

大人でも、職場が変わったり、引っ越しをしたりすると、なんとなく落ち着かなくなりますよね。

子どもがそわそわしたり、甘えが強くなったり、不安を口にするのは、とても自然な反応です。

ワクワクと心配、どちらもあって当たり前

「新しい友だちができるかな」

「どんな先生かな」

そんな期待がある一方で、

「ちゃんとやっていけるかな」

「知らない場所、知らない人が不安」

こうした気持ちが同時に存在するのが、年度替わりの特徴です。

ワクワクも、心配も、どちらも“心が動いている証拠”。

まずは、「そう感じるのは当たり前なんだよ」と受け止めてあげることが大切です。

余談ですが、私自身の引っ越しの経験から

少し余談になりますが、私自身、こども3人を連れて長崎から東京へ転居した経験があります。

保育園や幼稚園探し、学校の手続きに追われ、慌ただしい日々でした。

山も海も見える環境で育った長男・次男は、最初、都会の生活に戸惑っている様子もありました。

見慣れた景色がなくなり、環境が大きく変わることは、子どもにとって思っている以上に負担になることがあります。

そのとき、私が意識していたのは、

「変わらない日常」を大切にすることでした。

変わらない時間が、心の支えになる

住む場所は変わっても、

家族は一緒で、

食事は一緒に食べて、

いつもの時間にお風呂に入って、

いつものように「おやすみ」と声をかける。

淡々とした日常の積み重ねが、子どもにとっての安心につながります。

特別なことをしなくても、「当たり前の日常」「ほっとする時間」が、心を支える大きな土台になります。

生活リズムの変化には、事前の準備を

年度が替わると、生活リズムが変わることも少なくありません。

・通学時間が長くなる

・初めて一人で登下校する

・帰宅時間が変わる

こうした変化がある場合には、事前に見通しを立てて準備しておくことが、子どもの安心につながります。

実際に通学路を歩いてみる

朝の起きる時間を少しずつ調整してみる

「こういう一日になるよ」と言葉で伝える

先の見えない不安は大きくなりやすいですが、見通しが立つことで、心は落ち着きやすくなります。

そわそわしているときこそ、叱らず、急かさず

この時期、落ち着きがなくなったり、些細なことで泣いたり、イライラする子もいます。

「もうすぐ新学期なんだから、しっかりして」

そんな言葉をかけたくなることもあるかもしれません。

でも、心が揺れているときほど、

叱るよりも、

急かすよりも、

「そわそわしているんだね」と気持ちに目を向けてあげてください。

年度替わりは、心が成長するタイミングでもある

年度替わりの不安や緊張は、悪いものではありません。

新しい環境に向かおうとする心の準備でもあります。

当たり前の日常を大切にしながら、

ほっとできる時間を確保しながら、

少しずつ、新しい一歩に慣れていけるよう、そばで見守っていきましょう。

 

院長 藤井 明子
記事監修
院長 藤井 明子

北里大学医学部 卒、東京女子医科大学医学系大学院修了、東京女子医科大学病院、長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センター、さくらキッズくりにっく 院長、どんぐり発達クリニック 院長

医学博士、日本小児科学会 小児科専門医、日本小児神経学会 小児神経専門医、日本てんかん学会 てんかん専門医、日本小児精神神経学会 小児精神神経学会認定医、子どものこころ専門医

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