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感覚遊びってなあに? Part3

感覚遊びってなあに? Part3|どんぐり発達クリニック|発達障害

こんにちは、どんぐり発達クリニックの作業療法士です。

 

感覚には回避・過敏・探求・低反応とタイプがあります。それぞれのタイプに合わせた遊びを行うことで感覚が満たされ、情緒の安定にも繋がります。

これまで2回にわたり「感覚遊びってなあに?Part1Prat2」のご紹介をしましたが、 Prat3ではイライラ・びくびくタイプ“感覚過敏・感覚回避”のご紹介です。

このタイプは現れる行動が異なるため、一見すると感覚の受け取り方に違いがあるようにも思われがちですが、感覚を過剰に受け取ってしまうという共通した特徴をもっています。例えば音や匂い、味など他の人は無害と感じる刺激にも過剰に反応するため、刺激に対し“不安感や不快感”を持ちやすいとされています。

 

今回は遊びに繋がる配慮方法です。

①無理強いはせず、その子のペースに合わせる

無理に刺激を入れようとするとトラウマになってしまい逆効果になることもあります。お子さんの興味・関心があるものや、“やってみたい”と思えるように工夫しながら遊びを提供しましょう。

ポイント!
好きな感覚と組み合わせることで挑戦できたり、「いつでも逃げていいよ」と安心・安全を保証してあげましょう。

 

②環境調整

苦手な感覚を遮断・軽減することで安心して過ごすことが出来ます。周囲の方の理解を求めることも重要です。

ポイント!
防衛手段としてフードをかぶる、サングラスを着用(視覚)、イヤーマフ、ノイズキャンセリングヘッドホン(聴覚)、本人にあった素材の服、落ち着く感覚グッズ(触覚)などがあります。

 

③専門家への相談

必要に応じては、医師や発達支援の専門家(心理士、作業療法士)、発達支援センターに相談し、適切な支援方法を検討しましょう。

ポイント!
ご家庭だけで抱え込まず、まずは相談を!専門家から様々な視点でお子様の困りごとや生活のしづらさをサポートすることが出来ます。

 

感覚特性は人それぞれ感じ方や環境によっても異なります。一人ひとり、すべての子どもたちが「大丈夫」と感じられる社会になるために、どんぐり発達クリニックでは一緒に模索しながら、長期的な支援を提供しています。

 

高畑脩平(2024):子ども理解からはじめる 感覚統合遊び.株式会社クリエイツかもがわ