こんにちは、どんぐり発達クリニックの公認心理師です。
年が明け、あっという間に学年末を迎えます。
1~3月は、未就学児であれば次年度や就学に向けた生活の準備、就学児であれば1年の学習の振り返りといったように、今年度を振り返りながら進級・進学を意識し始める時期です。卒園・卒業年度のお子さんであればなおさらですが、そうではなくても、子どもたちはそれぞれ、新しい生活に期待と不安を抱えます。子どもたちにとっては、担任の先生やクラスのお友達が変わることに限らず、毎日通う道やその風景、教室(お部屋)や自分のロッカーが変わることですら、大きな環境変化です。すぐに慣れるのが難しくても、子どもたちなりに挑戦していきます。年明け~4月にかけての、新しい生活への移行を見届けてみてください。
また、自分の疲れを自覚したり、それを言葉で説明することができない子どもたちにとっては、普通に過ごしているように見えても徐々に心身の疲れがたまっており、いつもと違う行動をする、いつもやれていたことをやらず甘えん坊になる、イライラメソメソと感情的になるなど、「疲れたよ~」という言葉以外のSOSを出すことがよくあります。
こうした時には、まずは安心できて、話を聞いてもらえる“時間や場“を取ってあげましょう。
「疲れたよ~ 」「こんなことが大変だったよ 」といった気持ちを言葉に出して、「大変だったね」と、ただただ聞いてもらうことだけでも、”疲れた気持ちをわかってもらえた”と、安心を感じることができます。
やらなければならないことは増やしすぎず、ゆったりとした時間を確保してあげることも大事です。年度末は変化の多い時期です。
家の外では、いつもより少しだけストレスフルな環境で頑張っている分、家ではゆったりと過ごし、よく眠ることで、次の日のエネルギー補給をしていると考えて見守ってあげて下さい。