こんにちは、どんぐり発達クリニックの言語聴覚士です。
今回は当院にて行っている言語検査の中から、『絵画語い発達検査』をご紹介いたします。
お子さまの「ことばの理解力」を測る検査 ― PVT-R(絵画語い発達検査)とは?
言葉の発達には個人差がありますが、「うちの子のことばの理解、年齢相応なのかな?」と感じることはありませんか?
そんなときに役立つのが、PVT-R(絵画語い発達検査・改訂版)という検査です。
◆ PVT-Rとは?
PVT-Rは、3歳0ヶ月から12歳3ヶ月までのお子さまを対象に、言葉の理解力(語いの理解力)を測る検査です。
絵を見て選ぶというシンプルな方法で行われるため、検査を受けるお子さまにとってもわかりやすく、負担が少ないのが特徴です。
◆ どんなふうに検査するの?
1枚に4つの絵が描かれたシートを使い、検査者がある単語を言います。
お子さまには、その言葉にもっとも合っている絵を選んでもらいます。
このようなやりとりを通して、お子さまがどの程度「ことばの意味を理解しているか」を確認します。
◆ 検査の目的と活用
PVT-Rは、言語の発達に関する気づきのきっかけとなる導入的な検査として、言語評価の初期段階でよく用いられます。
また、指さしでの選択回答ができるため、発語が難しいお子さんの言葉の理解について調べることもできます。
◆ 所要時間は?
検査は1対1の個別実施で行われ、所要時間は約15分ほどです。
短時間で実施できるため、お子さんへの負担も少ない検査です。
言葉の理解は、学びや人との関わりの土台になる大切な力です。
「言葉の成長や理解がちょっと気になるな」というお話があったときには、お子さまの発達を知る一つの手段としてPVT-Rを実施しています。
言語聴覚療法の時間内に実施しておりますので、医師の診察の際にご相談ください。