
こんにちは。どんぐり発達クリニックの言語聴覚士です。
先日、「日本吃音・流暢性障害学会 第14回大会」に参加しました。今回は、学会や交流会で学んだこと、そして私が感じたことをご紹介します。
今回の学会のテーマは、「次世代の吃音支援」。
会場は、東京都渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターでした。あいにくの雨でしたが、多くの方が集まり、吃音について学び、考え、語り合う時間となりました。
吃音は「わざと」起こしているものではありません
吃音は、話すときに言葉がなめらかに出にくくなる状態です。その背景には、生まれ持った体質的な要因など、さまざまな要因が関係していると考えられています。
そのため、
・わざとやっているわけではない
・育て方や養育環境が原因ではない
・左利きを右利きに直したことが原因ではない
といったことが、現在では分かっています。
「本人の努力が足りないから」「親の育て方が悪いから」と考える必要はありません。
吃音にはどんな症状がある?
吃音には、主に3つの特徴があります。
① 繰り返し(連発)
「どどどんぐり」のように、音を繰り返します。
② 引き伸ばし(伸発)
「どーーーんぐり」のように、音を長く伸ばします。
③ 難発(ブロック)
「……っどんぐり」のように、言葉を出そうとしても、最初の音が出にくくなることがあります。
こうした話し方の特徴は、言葉が発達していく時期に見られることもあります。その後も続いている場合などに、吃音として捉えます。
「親子きつおん交流会」に参加しました
今回の大会では、吃音のある当事者であり、支援者であり、親でもあるなど、一人の中にさまざまな立場を持ちながら、吃音と関わっている方がたくさん参加されていました。
私は大会2日目に行われた、よこはま言友会主催の「第11回 親子きつおん交流会」に参加しました。
そこでは、小学生から高校生まで、吃音のあるお子さんたちが、自分の思いや経験を発表していました。
その中で、こんな言葉がありました。
「吃音について聞かないでください」
「話し終わるまで待っていてください」
「吃音があっても、たくさん話せるようになりました」
「他の吃音の人たちにも、あきらめず挑戦してほしいです」
どの言葉にも、その子自身の経験や思いが込められていました。
そして、一人ひとりの言葉を受け止める会場からは、何度も温かい拍手が送られていました。
吃音について「知る」「話す」「環境を考える」
今回、学会や交流会に参加して、改めて感じたことがあります。
それは、まず吃音について知ること。
そして、吃音について誰かと話してみること。
さらに、吃音がありながらも、できるだけ負担を少なく日々を過ごしていくために、周りの環境をどう工夫できるか、一緒に考えることです。
吃音そのものだけを見るのではなく、
「吃音がある自分と、どう付き合っていくか」
「周りの人にどう理解してもらうか」
「どうしたら安心して話せる場をつくれるか」
こうしたことを一緒に考えていくことも、大切なのだと思います。
どんぐり発達クリニックでの吃音のご相談
どんぐり発達クリニックでは、まずドクターの診察を受けていただいた上で、ご希望があれば言語聴覚士(ST)にご相談いただくこともできます。
また、年に数回、吃音をテーマにした子育てサロンや、同年代の吃音のあるお子さん同士で話す会も開催しています。
「これって吃音なのかな?」
「吃音について、もう少し知りたい」
「誰かに吃音について話してみたい」
そんなふうに思ったときは、どんな小さなことでも大丈夫です。
吃音について一緒に知り、一緒に考えていきましょう。
どうぞお気軽に、どんぐり発達クリニックへご相談ください。
こちらもあわせてご覧ください。
>当院の言語療法について

Instagram



